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アメリカの5月の消費者物価指数が発表されました。
この数字を見ることで、前年同月比でどれくらいインフレしているかが分かるのですが、このインフレ度合によって利上げのペースや株価を占うことが出来ます。
では、5月は4月と比べてどうだったんでしょうか、さっそく見ていきましょう。
5月のインフレ率とそれまでの流れ
2022年5月のアメリカのインフレ率は8.6%(予想8.3%)でした。
インフレ率というのは、流れが大切ですので、昨年2021年8月からの流れをおさらいしましょう。
5.3%(2021/8)
5.4%(2021/9)
6.2%(2021/10)
6.8%(2021/11)
7.0%(2021/12)
7.5%(2022/1)
7.9%(2022/2)
8.5%(2022/3)
8.3%(2022/4)
8.6%(2022/5)
ということで、2022年3月にかけて、実に8か月連続でインフレ率がどんどん高くなっていくという状況になっていました。
ちなみに2021年7月は5.4%のインフレ率で、8月は0.1%下がっていました。
アメリカのインフレ率はどの部分を切り取るのかで変わりますが、近年は平均して2%程度でしたので、いかにインフレ率が高くなっているかが分かると思います。
インフレ率の変化をどう見るか
上記の流れの中で、注目してほしいのは2022年4月と5月です。
まず、4月にインフレ率が低下したのは、すでにFRBが0.5%の利上げを実行することを織り込んで、一旦少し落ち着いたことを示しています。
しかし、5月には再び反発して、ここ数十年で最高のインフレ率を更新したことから、市場にもそれなりのショックがあると考えています。
インフレ率上昇が止まらないということは、FRBのインフレ対策が未だに十分でないことを示していますから、今後も強力な利上げを続けていかなくてはいけないことを示唆しています。
そして、強力な利上げを継続するということは、それだけ株価に下落圧力がかかりますから、米国株は中長期的には下落局面が続くでしょう。
アメリカの平均時給
アメリカの3月の平均時給は5.6%、4月は5.5%だったのですが、5月は5.2%という結果でした。
従って、平均時給の伸びが鈍化しているのにインフレが高進したので、経済には悪影響が出る可能性が極めて高いです。
週明けの株価はどうか?
まず、日本の株は金曜の米国市場の大幅な下落を受けて、日経先物が500円以上値下がりしていますから、仮に多少戻したとしても、最終的には下落して終わる可能性がかなり高いです。
続いて、米国株に関してですが、これは少々予想が難しいですね。
というのも、金曜にダウは―880ドル(‐2.73%)、NASDAQも―414.2ドル(‐3.52%)と、すでに双方大きく値下がりしています。
仮にインフレ率が7パーセント台であれば、大きく上昇したでしょうし、10%を超えていれば、大暴落したでしょう。
ただ、8.6%ですので、初手で多少の反発があるものの、やがて下落していく流れになるのではないかな、と予想します。
いずれにせよ、中長期では下落局面が継続しますので、投資は様子見、または慎重にすることをおススメします。
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