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アメリカのインフレの実態
現在、アメリカのインフレがどんどん加速していて、2022年2月10日発表の1月分速報値では、インフレ率7.5%まで達しています。
これは、実に約40年ぶりの高水準で、このレベルまで至ると速やかに手を打たなければ、米経済は大打撃を受けることになります。
【FRBはインフレが始まった当初、何と言っていたか】
まず、現状を知る前に、昨年インフレが徐々に加速していた時にFRB議長のパウエル氏が何と言っていたかを思い出しましょう。
「インフレはコロナ禍後の経済再開による急激な需要の拡大と、それに伴うボトルネック問題が原因の一時的なものであり、ただちにテーパリング・利上げ議論は時期尚早。」
確か、このような趣旨の発言を繰り返していたと思います。
ボトルネック問題はいずれ解消し、インフレも収まるというのが、当初のFRBの主張だったわけです。
【FRBがこのような主張をした理由】
2013年5月のバーナンキショックの時、テーパリング開始に言及した途端、株価が急落したテーパータントラムを警戒したからです。
市場がテーパリングを織り込むのを待ったわけです。
本心では、インフレがボトルネック問題のみによるものではないことは分かっていたと思います。
そうであってほしいとは願っていたかもしれませんが…。
インフレ加速の本当の原因
2022年1月の速報値では、アメリカのインフレ率は7.5%と歴史的な水準まで加速しています。
こうなると、もはやボトルネック問題では、説明がつきません。
つまり、大規模な金融緩和によって市場にバラまかれたドルが主な原因である可能性が非常に高いです。
ドルが大量に刷られたことによって、ドル自体の希少性が薄れ、物やサービスを買うときにより多くのドルが必要となってしまったのです。
株で言うところの新株予約権の大量発行で、株の価値が下がるのと似たようなことがドルに起こっていると思われます。
このような流れで、アメリカのインフレが加速していると考えられます。
次回は、今後取りうるアメリカの対策と株価について、お話ししたいと思います。
今回、日本の物価や株価の今後にも触れるつもりでしたが、長くなりますので、また改めてお話ししようと思っています。
新NISA(2024年) 20240203
トリガー条項発動を考える。 20240129
2024年からの新NISA 20230827
日本企業衰退の理由とは 20230812
日銀YCC修正の影響 20230803