ハイグロース株の行方

【ハイグロース株はどうなるのか】


今後、数年単位の長期にわたり低迷することが予想されます。

そもそも、上がるからキャピタルゲインを求めて買われるのであって、配当もほとんどない株を下がるかもしれない局面で、長期間保有することにはリスクしかないからです。

とはいえ、すでに利上げやQTを織り込んで下がっているのではないか?と思うかもしれません。

確かにそういった面はありますが、今後は利上げ後やインフレの影響を受けたリセッション局面を織り込んでいくことになりますので、更なる下落を覚悟すべきでしょう。

2022年3月6日時点では、アメリカの利上げはまだ始まってすらいません。

3月のFOMC後、一度は出尽くし感でグロース系に買いが入る可能性は高いと思いますが、インフレが収まらない以上利上げは容赦なく続きますので、一時のリバウンドに留まるでしょう。


【今後、ハイグロース株を買うタイミング】


利上げによってアメリカの金利が2%を超えた段階

(リーマンショックやコロナショックのような)なんらかの暴落が起こって、株式のバリュエーションが大きく下がった直後

ベストは①と②が組み合わさった段階で、金利も出来るだけ高い時

私は、今から1年~1年半後の2023年後半にその時の世相を見ながら、グロース株への投資を徐々に増やしていくことを想定しています。

金利が上がりきった段階、というのは、それだけ金利が下がる余裕があるということですので、グロース株にとって前向きな局面です。

また、暴落直後はこれから金融緩和が行われるという局面ですので、グロース株は大きな上昇を見込めます。

底を捕まえるのは中々至難の業なので、金利2%以上で市場の様子を見ながら、という目安を設けています。

ただし、数十年と言った大きなサイクルでチャートを見た場合、NASDAQのようなグロース系の時代は一旦終焉を迎え、10年ほど低迷する可能性もありますので、今後の動きに注意が必要です。