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楽天グループの株価は2023年7月1日現在499円と下落が止まりません。
今回は長くなるので、2回構成の第1回目として、国内有数のECサイトを運営する楽天はどうしてこうなってしまったのか、を説明します。
【楽天グループ赤字の内訳】
これは、楽天モバイルの失敗につきます。
なにせ、モバイル事業は4928億円の赤字であり、グループ全体の赤字は3728億円の赤字となっています。
つまり、モバイル事業以外はほぼ黒字だということになります。
-4928億円(モバイル事業) + 1200億円(EC事業などモバイル事業以外) = ―3728億円(グループ全体の損益)
いかにモバイル事業が垂れ流す赤字がひどいかが分かると思います。
【楽天モバイルが赤字を出す仕組み】
❶プラチナバンドを取れていない。
❷電波塔を増やす必要がある。
(現在認可されている1.7GHZの電磁波は、遠くまで届き、通信速度が早い反面、直進性が高く、迂回できずに障害物で跳ね返ってしまいます。
都市部や屋内、地下では致命的な欠点になります。そのため、たくさん電波塔を建てなければ、他社のようにはつながりません。)
❸ローミング負担。
(KDDIの回線を借り受けることで、補っていますが、このコストがかなり高いです。)
この3つのコンボ
プラチナバンドない>電波塔を増やす>届かない場所をローミングで補う
で、楽天は巨額の赤字を垂れ流しています。
【現在取っている赤字補填策】
❶第三者割当増資:日本郵政グループやサイバーエージェントへの株式の売り出しによる資金回収。
❷社債の発行:https://corp.rakuten.co.jp/investors/stock/bond.html(楽天グループホームページより引用)
❸IPO:楽天グループ傘下の子会社の株を売り出します。
❹イニエスタ契約終了:ヴィッセル神戸(楽天)のイニエスタの年俸は3000万ドル(1ドル140円換算で42億円)のため、今期で契約終了です。
このような様々な赤字補填策をとって、なんとか持ちこたえている状況です。
次回は、楽天グループが今後どのようになっていくのかについて、考察しようと思います。
新NISA(2024年) 20240203
トリガー条項発動を考える。 20240129
2024年からの新NISA 20230827
日本企業衰退の理由とは 20230812
日銀YCC修正の影響 20230803