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【なぜ、戦争が始まってすぐに株価が戻ったのか】
❶戦争開始のショックで一旦株価が大きく下げる。
❷戦争自体は、すでに株価に織り込まれつつあった。
❸首都キエフが早晩陥落し、戦争が早期に集結するのではないかという楽観論により、更に株価上昇。
このような流れになりますが、しかし…。
【ロシアとウクライナの戦争はすでに双方想定外】
まず、ロシアの立場に立って、最善のシナリオを考えてみましょう。
★ロシアにとっての最善のシナリオ
1.ウクライナのゼレンスキー大統領が、戦争開始する前後に他国に亡命する。
2.戦うように号令をかけたトップが他国に逃げたことでウクライナ軍のやる気がゼロに。
3.ロシア軍は、抵抗しないウクライナ軍を無視して2.3日で易々と首都を落とし、掌握>傀儡政権を建てる。
と、このような流れがロシアにとって最善のシナリオになります。
どうしてかというと、戦死者の数を抑えることが出来て、当初の目的も早々に達成できるからです。
また、ロシアの軍事力の前に抵抗は無意味であることを世界に知らしめ、NATOの威信にも大きく傷をつけることが出来ます。
☆ロシアにとっての最善のシナリオはウクライナにとっても悪くないシナリオ
これは、単純に戦闘による死者の数をウクライナ側も減らすことが出来るから、です。
ただし、戦後処理いかんによってはウクライナ人にとって辛い状況になるかもしれません。
【実際のウクライナ戦争の経過】
1.ゼレンスキー大統領が逃げずにキエフに残って、ウクライナ軍は首都で交戦中。
2.総動員令により、ウクライナの18歳~60歳の男性に召集がかかり、予備役も含めた20~80万と言われる戦力で戦闘態勢へ。
3.明らかな大義名分がウクライナ側にあるので、士気は旺盛。それに比べて、ロシア側の士気はそれほど高くないと思われる。
4.すでにロシア側に500名程度の戦死者が出ている。
これは、双方にとっても、株価にとっても良くない状況です。
【今後起こりうる事態と株価】
ロシア側に戦死者が増えていくとどうなるかというと、プーチン大統領の支持率が下がります。
なぜなら、死んだ兵士には家族がいて、不要な戦争に駆り出された家族が死んだら、悲しみます。
うすうすこの戦争の正当性が低いことにロシア人自体も気づいているため、戦死者が増えれば増えるほど、プーチン大統領は自国民に恨まれることになります。
一方、ウクライナ側も抵抗を続けると、自国民が死んでいきますし、そのうち戦闘が終わらないことに業を煮やしたプーチン大統領が、今は避けている民間人への攻撃も含めた無差別攻撃に移る可能性も高くなります。
こうなると、戦争は泥沼化していきます。
少なくとも、ウクライナ軍の指揮をとっているゼレンスキー大統領が死ぬか、拘束されるまでその事態は続きます。
可能性は低いですが、仮に指導者を失ってもウクライナ各軍がゲリラ戦に移行すると、更に事態は複雑化します。
そして、株価は下がります。
【株価が戦争継続で下がる理由】
戦争が早期に終結すれば、株価はそれほど短期的には下がらないでしょう。
しかし、戦争が長引けば、天然資源を豊富に持つロシアとの取引正常化にも時間がかかり、インフレと燃料高騰に苦しむ世界経済は更に打撃を受けることになります。
経済制裁で苦しむのはロシアだけではありません。
科した側も苦しまねばならないのです。
なにより、事態が不透明であることを嫌う株価は下がり始めます。
従って、戦争が早く集結すれば、株価は一時的に上がる可能性が高く、長引けば、下がりやすくなるでしょう。
※どのみち今年は弱気相場の可能性が非常に高いです。米国のインフレ高進、利上げ、QTを避けて通れないからです。
【中国の動きにも要注意】
中国は、戦争の経過を台湾進攻に役立てるため、参考にするでしょうから、様々な意味で今後もウクライナ戦争には注視が必要です。
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