株式投資をするべき理由

【なぜ株式投資をするべきなのか?】


唐突ですが、皆さんは、現代日本に生きる若者達の給料は、十分だと思いますか?

私は若者たちの給料は少なすぎると思います。
そして、いつの間にか年々上がっていく社会保障費のせいで、手取りの給与額も減っています。

日本企業はそんなにも絶不調で、年々業績が悪くなるばかりなのでしょうか。
そんなことはありませんよね?実際に2021年過去最高益を達成している上場企業はたくさんあります。

にもかかわらず、給与が減ってしまうのは、日本社会では正社員の解雇を簡単には出来ないことが深く関係しています。

バブル崩壊時に、社員を解雇できず、倒産していった企業が数多あったことから、日本企業の多くは「ならば、有事に解雇しやすい期間雇用や派遣の形態にしよう。そして、年配者は一度上げた給与を下げるとうるさいから給与はそのままで、声を上げづらい若者たちの給与を低く抑えることで内部留保を増やして有事に備えよう。」という戦略を取りました。

会社の生存戦略としては、確かに間違いではないのですが、その結果生まれたのが長期にわたる世界的に稀なデフレと世代間の格差です。

当然と言えば当然ですが、子育てをしなければならないはずの若者たちは、賃金を低く抑えられ、共働きを強いられ(勿論、仕事が好きで頑張っている方もいらっしゃると思います。それはそれで良いことです。)、将来にわたって賃金が上昇して余裕ある生活を送れる希望を持てないことから、無駄な消費を避けるようになりました。また、日本人は長生きになった一方で、出生率が下がり、年金の負担も重くのしかかるようになってきました。しかもそれは、将来もっとひどくなる可能性が高いのです。

かつて日本は世界一のGDPを誇り、日本企業は世界の時価総額ランキングの上位を独占していました。
明日はもっと良くなる。土地を持っていればもっと価値が上がる。来年はもっといい発明があって、便利になっている。給与は毎年1万円くらいは上がるので、別に今使っても問題ないし、老後は年金だってあって安心。

バブル時代はこんな風に思っていた人も多かったことでしょうが、今の若者はそういう時代があったことすら想像するのが難しいほど困窮して、未来に希望を持てないでいます。

では、若者たちが得るはずだった給与の分の利益はどこに消えてしまうのでしょうか。

答えは、会社の配当です。しかも、この配当の3割は外国人投資家が持って行ってしまいます。

いわば、若者たちが手に入れるはずだった給与の一部は、海外へ流出してしまっているのです。

私が、若者に特に投資を勧めたい理由は、今の状況に甘んじていても、そう簡単に賃金は上がらないので、せめて配当で会社から利益を取り返すべきであり、安全保障上の理由からも海外の投資家(アメリカ人など白人のイメージが強いですが、中国・北朝鮮人も含まれます)に、あまり日本企業の株を握らせすぎるのは良くないと思うからです。