- 今、日本株が米株より強い理由
- 小麦価格上昇はこれから
- インフレ率2.1%達成!?
- 春闘賃上げ率3.02%の真実
- 株は再び転換点間近?
- リセッションに強い株とその理由
- 欧米が信じる日本の賢明さと円安
- アメリカのインフレ再び高進
- 米国株は今後10年レンジ?
- 夏の暑さとインフレと株価
- 国債利率0.4%突破の衝撃
- 金利上昇メリットとデメリット
- スリランカの破産を教訓に
- 米インフレ上昇=日本の物価上昇
- 黒田総裁VS久保田(来年4月)
- インフレ率再上昇と賃上げ
- インバウンド消費と日本弱体化
- 日本株がなぜ好調なのか
- ウクライナの反攻は現状失敗か
- ワグネルの現状と今後
- 楽天グループは復活するのか?①
- 楽天グループは復活するのか?②
- テクノロジーは人を幸せにするか
- マイナカード 政府VS国民
- 電気自動車の欠点とは
- 日銀YCC修正の影響
- 日本企業衰退の理由とは
- 2024年からの新NISA
- トリガー条項発動を考える。
- 新NISA(2024年)
- 機関投資家
- 機関投資家の売買手法
- 金利と株式の関係性
- 社員が増えている会社を狙う
- 上場廃止のリスク
- 〇〇分析と人のこころ
- IT企業はなぜ人気なのか?
- 創業者社長の会社が良い理由
- グロース株の投資条件まとめ
- 目標株価って何か聞いてみた
日本のインフレは、悪い円安による輸入コストの増加が、大きな要因の一つとなっています。
では、どうすれば円安が進むのを止めることが出来るのでしょうか。
現在の円安が進む仕組み(日米金利差とは何か?)
ココに銀行があると仮定します。
A銀行:金利がどんどん上がっていて、今年中にも2%を超えそうです。預けているだけで、年利2%もらえます。
B銀行:金利はほぼ0で、今後も上がる見通しはありません。
さあ、あなたはどっちの銀行に預けますか?
私もそうですが、何らかの博打や事前情報がない限り、ほぼ全員がA銀行にお金を預けるはずです。
A銀行はアメリカのことで、ドルを扱っています。
B銀行は日本のことで、円を扱っています。
A銀行(アメリカ)にお金を預けるためには、円で持っているものをドルに変えなければいけませんよね。
つまり、
【円を売ってドルを買う】
必要があります。
従って、この円売りドル買いで、円安になっているという訳です。
インフレを止めるカギを握る人物
先に答えを言うと、これは日銀総裁になります。
ところが、日銀の黒田総裁は指値オペと言って、日本の金利が上がりそうになるとわざわざ下げる方向へ誘導しています。
そして、今後も日本が破壊的な円安とインフレに見舞われない限り、黒田総裁は金利を下げようとし続けるでしょう。
ということは、日本の金利は低く抑えられ、アメリカとの金利差が拡大しますから、円安が進むことになります。
【現在の円安は、日銀総裁に責任の一端がある】ことが分かると思います。
なぜ、金利を上げることが出来ないのか
では、わざわざ国債を指値オペで買ってまで、低金利誘導をしようとしているのでしょうか。
<表向きの理由>
金利が低いと、銀行が貸し出ししやすくなり、事業展開や投資がしやすくなって景気が良くなるため、低金利は維持したほうが良いから。
<本当の理由>
金利が上がると、国債の利払いも膨らんでしまい、日本がデフォルトに陥るリスクが高まるから。
日本は借金はGDP比で見ると世界1位です。その額はついに1000兆円を超えてしまいました。
その利子が上がってしまうと、返済が難しくなってしまうからです。
戦争で安全資産の円買いすらなくなった
これまで、
【戦争が起こると安全資産の円買い】
が既定路線でした。
これは、日本の円は日本人の生産力ではなく、貯蓄によって保障されているから、です。
仮に戦争が飛び火するなど、不確定要素によって生産力が落ちたとしても、貯蓄には関係ないため信用が落ちないからです。
しかし、今回この【戦争で円買い】とは逆の円売りになっています。
一つは
日米金利差の拡大
が大きな要因ですが、
もう一つは
留まるところを知らない国債発行で日本円がすでに行きつくところまで弱くなってしまっている
と言えるからです。
新NISA(2024年) 20240203
トリガー条項発動を考える。 20240129
2024年からの新NISA 20230827
日本企業衰退の理由とは 20230812
日銀YCC修正の影響 20230803