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【米国グロース株のPERは(基本)無視でOKなのか】
米国のグロース株の株価は、赤字であろうと関係なく上がる時はガンガン上がっていきます。
今回はどうしてそんなことが起こるのか考えてみましょう。
【日本人とアメリカ人の気質の違いの考察】
日本人の気質:
☆平均的に先行きに対する不安感が大きい。そのため、貯蓄が得意である一方、その蓄財の有効利用がやや苦手。
☆赤字が嫌い。
☆企業や株式にも基本的に黒字であることを前提に投資する。理論株価という言葉や、株の本でPERがいくつだと割安とか割高という言葉が多い。
☆そもそもPER自体が黒字でないと数値が出ないことからもその傾向が強いことがわかる。
☆ただし、たまにすべてをかなぐり捨てて、信用全力で大ばくちを打ちに行くことがある。
アメリカ人の気質:
★日本人と比較して先行きに対して楽観的。そのため、持っている財産は投資運用するというのが一般的。
★投資対象に求めるのは、会社が大きく成長すること。
★売上高が伸びているなら、赤字だろうと一切お構いなし。『売り上げが伸びる以上、いつかは利益を出す』という考え方。
★よって、グロース株にPERは求めないという考え方。
※あくまでこれは、私が株式市場の動きや掲示板の発言などを見ていて、感じたことになります。
また、平均的な気質として書いていますので、もちろん日本人とアメリカ人の中にも色々な人がいる、ということはご理解ください。
【代表的な米国株の株価の推移とPER】
<クラウドストライクの株価の推移> (2021年9/7:約270ドル)
上場以来ずっと赤字です。PERも表示されません。でも、株価は御覧の通りです。
(出所:TradingView)
<テスラの株価の推移>(2021年9/7:約750ドル)
2020年秋にS&P500に採用される前の期の決算で、ようやく黒字転換。とはいえ、株価に対して利益は小さく、株価が一時800ドル前後に達した時はPER1000を超えていた。2021年9月現在は新たな決算を受けてPERの水準訂正が起こり、株価750ドルでPER200台で推移中。
(出所:TradingView)
<アマゾンの株価の推移>(2021年9/7:約3500ドル)
私が実際に確認した2016年秋の株価は700ドル前後、PERは100前後でした。その時点ですでに時価総額も大きく、普通ならとても買いとは言えないが・・・。
現在、株価3500ドル前後、PER65前後。
(出所:TradingView)
<まとめ>
アマゾンはともかくとして、多くの日本人の感覚からすると、テスラやクラウドストライクの株価の推移は異常に見えるかもしれません。
「いやいや、テスラもクラウドストライクもこうなって当然だよ。」と結果を見ていうのは簡単ですが
「じゃあ、今からこの2銘柄ガンガン買えますか?」と聞かれて、「うっ、もう上がりすぎてるんじゃない?どうしようかなぁ。」となる人が多いんじゃないでしょうか。
しかも、私が様々な米国株の動きを分析した結論からすると、これはこの3銘柄に限った動きではありません。
では、実際にどういう指標を元にアメリカ人は買いだと判断しているのか、というのを次回ご説明しようと思います。
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