米国株の特徴と強さの理由

米国株と日本株の違い


❶日本円そのままでは取引出来ず、ドルで取引する必要がある
為替レート次第では、株価が上がっても損したり、下がっても得したりすることがある。)

株主優待はないが、その分、配当が手厚い

最低1株から取引可能

ダウ工業平均30種S&P500といった代表的な指数は、一時的に下落することはあっても、長期的には新高値を更新し続けている

❺手持ちにドルがない場合、円建て取引も可能だが、手数料が割高

決算が読みづらく、情報が入りづらい

 


米国株が強い理由


米国株の主要指数が新高値を更新し続けている中、日本株の主要指数は数十年前のバブル時の高値をいまだに超えることが出来ず、さえない動きが続いています。

では、どうしてそのような差がうまれてしまうのかについて、考えていきましょう。

ダウ工業平均30種S&P500は組み入れ銘柄数が決まっていて、しかも、採用には厳しい水準をクリアしなければならないため、強い株が集まっている。

逆に、日経225はともかく、トピックスは2021年現在、東証1部の全銘柄が含まれるため、玉石混交で業績のよくない企業も含まれているため、平均が下がりやすい。

❷日本の人口が右肩下がりであるのに対して、米国の人口は右肩上がりである。

これは、人口が増えれば増えるほど、労働や消費が活発になり、株式を買う人間も増えるため。(子供が出来た親が子供のために、どれだけ買い物するか考えると分かり易いです。)

英語が世界共通語である強みがある。 米国人は元々フロンティアスピリット旺盛な上に、大体の国で英語が通じるため、世界進出がしやすい。

そして、世界人口が増え続ける限り、米国企業は世界を席巻し続けることが出来る。(もし、日本語が世界中で通用したら、と想像すると、いかに米国が有利かが分かります。)

ダウ工業平均S&P500も、一時的に大きく下落しても、再び力強く新高値を更新してきた歴史がある。

この歴史こそが、買って長期間持っていれば、配当も入る上に、いずれは上がって資産も増えるという安心感につながり、売られにくい

売られにくい、ということは、下落しにくいということにつながる。

売られにくい>下落しにくい>売られにくい>下落しにくい>・・・という正のスパイラルが出来上がっている。

日本株の場合は、上がってもいつか下がってしまう、というイメージがこびりついてしまい、長期間ホールドに向いていないとみなされがちで、その事実がさらに株価を押し下げる圧力になる。

 

★いかがでしたでしょうか。

日本株に比べて、手数料が高かったり、為替の影響を受けたり、情報が入りづらく、分かりにくい部分があるものの、米国株が日本株に比べて、上がりやすい理由が分かったのではないでしょうか。

ですが、日本も対策を考えていないわけではありません。

2022年4月に、市場再編が行われます。

東証1部2部、JASRAC、マザーズ、これらは、プライム、スタンダード、グロースといった新しい市場に区分されます。

この主たる目的は、今まで東証1部に上がったはいいものの、降格の基準が甘かったため、企業努力を怠り衰退する企業が、指数全体の足を引っ張っていた側面を見直し、

やや厳しい指定区分にすることで、指数全体の贅肉を落とすことにあります。

もし、これによって指数が上がるようなら、日本株は海外投資家から見直されるかもしれませんね。

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