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株式は1553年にイギリスで初めて発行されて以降、実に450年余りにわたって、形を変えながら私たちの生活の一部に浸透してきました。
そうした中で、株式の明日や将来性を占うために様々な分析方法が編み出されてきました。
代表的なものでも、ファンダメンタルズ分析、テクニカル分析(MACD、ボリンジャーバンド、RSI)など、それ以外も含めると、実に様々な分析手法があります。
では、それらの分析方法はどのように人のこころと関係しているのでしょうか。
【テクニカル分析=大衆のこころの動き】
まず、上に挙げた分析手法の中で、ファンダメンタルズ分析は比較的長期投資に用いられ、テクニカル分析は比較的短期の投資に用いられます。
では、この分析とはいったい何を分析しているのかというと、『買われすぎている』『売られすぎている』というような、大衆の心理状態を分析しています。
ファンダメンタルズ分析に関しては、少し毛色が違うので後回しにしますが、基本的にテクニカル分析のほうは、大衆の心理状態を分析していると思って間違いないです。
ここで重要なのは、株式のチャートを見た皆さん一人ひとりが今どう思うのか、ではなく、
過去に同じようなチャートが現れた際、大衆はどのように思い、その後、株価はどのように変化したのかを大量に分析した上で、それを今のチャートに当てはめるとどうなるか
というのを目に見える形で表現したものだということです。
ちょっとややこしいので、もっと簡単に言うと、
『過去にこういうチャートになった場合、大勢の投資家はこう思って株価は上がった(下がった)。だから、多分今回も大勢の投資家はこう思うから株価は上がる(下がる)可能性が高い。』
と、いうことです。
大衆の恐怖や楽観といった心理状態を指数化して、グラフに表現したもの
とでもいえばいいでしょうか。
例えば、ボリンジャーバンドを短期やスイングで利用する場合では、
+2α以上になると、大勢の人が『ちょっと買われすぎじゃないか?』と思うタイミングなので、売られる確率が上がる。
逆に、
-2α以下にまで落ちた場合は、大勢の人が「さすがに売られすぎ」と思うタイミングなので、買われる確率が上がる。
というように、過去の似たような場面での人のこころの動きを分析して、現在に当てはめた上で、今後の動きを占っています。
【ファンダメンタルズ分析と大衆のこころは関係ない?】
ファンダメンタルズ(fundamentals)分析とは、その企業の基礎的な財務状態(売り上げ、利益、資産価値など)を分析することを言います。
英語だけ見ると、投資に関わるお金(funda)と心理(mentals)みたいなものを分析していそうですが、実際はちょっと違うということですね。
人のこころではなく、会社の状態を分析しているということです。
ただ、会社の状態を分析した結果、買いなのか、売りなのか、というように人のこころは動きますので、まったく関係ないとも言い切れません。
とどのつまり、株式の価値の上下は、大勢の投資家が
『多少高くてももっと上がるだろうから、欲しい。』と思えば、上がりますし、
『このまま持っていても、もうダメだろうから、手放したい。』と思えば、下がります。
株式の上下には、投資家の心理状態が必ず影響していますので、
〇〇分析というのは、最終的にその分析の結果、投資家がどう思い、どう行動するのか、という一点に帰結します。
つまり
株式は人のこころとは切っても切れない関係があるのです。
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