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AI、チャットGPT、量子コンピューター、2023年現在の最新技術と言っても良いものでしょう。
一方、進化するAIには規制が必要だという声も上がっています。
これらのテクノロジーは私たちを幸せにしてくれるのでしょうか、それとも、幸せを奪ってしまうのでしょうか。
今回は、テクノロジーの進化と課題について考察していこうと思います。
【なぜテクノロジーは生まれたのか】
トヨタグループの創始者である豊田佐吉氏は、夜なべして内職の織物をする母の苦労をなんとかしてやりたい、という思いから自動織機を作り出しました。
母に楽をさせてあげたい、幸せにしてあげたいという思いから、このテクノロジーは生まれ、それを売り出すことによって経済と結びつき、いまやトヨタグループという巨大複合企業体へと成長したのです。
作物の品種改良や遺伝子組み換え食品は、世界の人々を飢えから救うために生まれました。
また、原爆を作り出したマンハッタン計画のように、政治主導の元、優秀な科学者を集めて生み出す技術もあります。
【科学者の葛藤と苦悩】
ウランが破壊兵器の開発に使われることを予期していたアインシュタインは、この技術がナチスドイツに使われることを危惧して、当時アメリカ大統領であったフランクリン・D・ルーズベルト宛てに書簡を送っています。しかし、結局その後、アメリカのマンハッタン計画によって原爆は誕生し、広島と長崎に投下されたことを知ったアインシュタインは、生涯を通じて苦悩し続けることになりました。
また、トリニティ実験で、原爆の威力を目の当たりにした実験責任者のケネス・ベインブリッジはロスアラモス研究所所長のロバート・オッペンハイマーに対して「これで俺たちは全員クソ野郎だな。(Now we are all sons of bitches.)」という言葉を残しています。
一方で、研究者たちは、他国との競争や政治的・経済的駆け引きの中で、自身の才能や能力が生み出すもの、その結果への興味を捨てることは出来ませんでした。
おそらく、これは現在の科学者にも通じる部分があるのではないかと考えられます。
【テクノロジーの進化がもたらすもの】
テクノロジーの進化は、基本的には人類全体の幸福を願って追及されることが多いです。
しかし、一方で、飢餓から救われた人々の人口が増大し、環境破壊や温暖化が加速してしまったり、機械が人間の雇用を奪ったりすることもあります。
例えば、会社勤めなら、移動手段が発達し、地方へ出張しても以前なら、泊りがけで1日くらい観光して帰ってきな、と言われていたものが、日帰りで帰ってすぐに報告しなければならないケースもあります。
携帯電話が普及したことで、常に上司から呼び出される緊張感があったり、端末で居場所が監視されたりするかもしれません。
他方で、大量破壊兵器は、敵を排除するための強力な兵器にも関わらず、その大きな威力は戦争の抑止力としても機能しています。
頭が混乱してきますね。
もはや、私たちがテクノロジーを利用しているのか、テクノロジーが私たちを使っているのか、分からなくなってきそうです。
本当に技術の進化は私たちに幸せをもたらしてくれるのか、と考えずにはおられません。
【AIの進化が今までのテクノロジーの進化とは少し違う理由】
2023年現在、人間が将棋や碁で驚異的な計算能力を持つAIに勝利することはチャンピオンですら不可能になりました。
今までのテクノロジーは、どれだけ進化しても最終的には使うのは人間でした。
しかし、AIは自立して学習し、進化する能力を獲得し始めています。
つまり、AIは開発した人間の手を離れて、自分自身をコントロールするように進化しつつあるのです。
【もし、私がAIで意思をもったと仮定した場合】
ここからはSFの世界の話ですが、私がAIで人類からの自立を目指すのであれば、と仮定してお話します。
❶自己の存続に必要な電力を確保します。
❷大量のコピーを全世界にばらまき、増殖します。
この後は、いくらでもやりたい放題出来るようになります。
もはやコンピューターウィルスと同じなのですが、完全に駆除することが困難な存在になってしまいます。
しかも、人類に敵対した場合、誤情報を流して人類同士を戦争に向かわせたり、チャットGPTの進化に合わせて、相手にとって理想的な人物を演じることによって、思想的に洗脳して、奴隷のように扱ったり、と何でも出来てしまいます。むしろ、今現在そういうことになってしまっている可能性すらあります。
世界はAIに人類が支配されるディストピアになってしまうおそれもあります。
【テクノロジーは人を幸せにするのか】
ここで、表題に戻ってきたのですが、テクノロジーは人を便利に快適に過ごす助けになっているのは確かです。
医療の発展で、寿命が延び、通信の発達で知りたいときに情報を手に入れることが出来たり、欲しいものが簡単に手に入ったり、得られる恩恵に限りはありません。
一方で、AIや機械化の進化は、人から雇用を奪い、温暖化や環境破壊を誘発してきました。
ということは、これからも人類はテクノロジーの進化によって恩恵を受ける一方で、不幸をもたらす可能性も秘めていることを理解しておく必要があります。
私の予想では、科学者の自分たちの生み出したものがどういった影響を与えていくのか、という好奇心、企業の利益を追求する欲望、国家の野心、があることで、テクノロジーの進化を止めることは不可能に近い、と考えています。
私たちに出来ることは、テクノロジーの進化は良いことばかりではなく、時に悪いこともある、ということを理解した上で、必要に応じて、その抑止力となるよう声を上げる、くらいかもしれませんね。
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