デイと長期どちらが有利?

【デイトレードVS長期投資】


結論からいいますと、投資家個人の適性を考えなければ【長期投資】のほうが勝率が高く有利です。

どうしてそうなるのか、双方のメリットとデメリットを考えていきましょう。

【デイトレードのメリット】

❶日をまたがないので決算の結果の暴落に巻き込まれることが少ない。

❷下がると思えば、信用売りを仕掛けることが出来る。

【デイトレードのデメリット】

❶手数料が頻繁にかかる。

❷日をまたがないという前提を覆さない場合、配当株主優待が入らない。

❸トレード中は、画面を注視する必要がある。

【長期投資のメリット】

❶仮に1年間持ち続けた場合、手数料は1年のうち買いと売りの2回のみ、保有期間が長期であればあるほどかからない。

❷銘柄によっては、配当株主優待が手に入る。

❸決算や株式市場に大きな動きがあるなど、買ったものを売る検討をするタイミングを除いて、時間が縛られない。

【長期投資のデメリット】

❶決算や世界の株の動き次第で、特定のタイミングで暴落に巻き込まれる可能性がある。

❷信用売りは基本的にはしない。(制度信用の期限は半年と短い上に、借株金利がかかるため、明らかに暴落が起きるシグナルがある場合など特定のタイミングを除いて、信用売りはしない。)

このうち大切なのは手数料と拘束時間の差です。


<長期投資は圧倒的有利>



例えば、【デイトレード】で取引手数料、信用金利などもろもろ全て込みで取引1回の経費300円だった場合、1日に10回取引するだけで3000円、それを30日で9万円、1年間休みなく平均10回ずつトレードした場合、365日で109万5000円となります。

更に、画面を注視する必要があるので、その分、他の事をする時間がなくなります。

逆に【長期投資】の場合、特定の銘柄を買ってから1年間保有して売った場合、手数料は買い1回と売り1回の計2回のみです。
365日で2回の取引なので600円ですね。

【デイトレードの経費】109万5000円

【長期投資の経費】600円

いかに年間でかかる経費に差があるか、お判りになったと思います。

株取引で儲けるとか以前に、まずこれだけ負けている分を取り返してやっとイーブン、スタート台に立つと考えると、途方もない金額の差です。

また、長期投資はこれに加えて、配当や優待があり、画面にはりついている必要もないので、その時間でアルバイトをすれば更に差が広がります。

どうでしょうか、手数料や金利の時点ですでに比較にならない差がついている上、時間も消費してしまっている【デイトレード】がいかに難しい取引かお判りいただけたと思います。
1年間と区切ってこれだけの差が出るので、期間が長ければ長いほど【長期投資】のほうがどんどん有利になっていくのです。

しかし、もし【デイトレード】のように取引を頻繁にするのが好きな場合は、取引手数料が割安な証券会社を選ぶと良いでしょう。